MiniSeq Software Suite v2アップグレード

MiniSeq Software Suiteのアップグレードでは、MiniSeqシステムに以下のような機能強化がいくつか提供されます。

• Windows 7からのWindows 10オペレーティングシステムのアップグレード
• Local Run Manager Softwareの機能アップデート

MiniSeq Software Suite v2のアップグレードには、以下のソフトウェアアップデートが含まれています。

アップグレードプロセス

イルミナのフィールドサービスエンジニアが現場に来てアップグレードを行う必要があります。アップグレードをスケジュールするには、イルミナのフィールド担当者にお問い合わせください。アップグレードの予定は以下のとおりです。

• 具体的な準備は必要ありませんが、社内計画の目的でIT部門に通知し、変更点を認識しておく必要があります。
• MiniSeqシステムのハードドライブは交換されます。
• MiniSeqシステムMNCS v2にアップグレードした後、システムは以前のバージョンのMNCSに戻すことはできません。MNCS v2はWindows 10ベースで、以前のバージョンのMNCSはWindows 7で実行されます。
• アップグレードには約3～4時間かかります。

MNCS v2の管理者権限と非管理者権限

MNCS v2では、管理者以外のユーザーが装置制御ソフトウェアを実行できます。管理者以外のアカウントについては、いくつかの考慮事項があります。

• MiniSeq OSに追加されたアカウントは、アクセス許可とアクセスのためにお客様のIT管理を通じて管理する必要があります。
• コントロールソフトウェアでは、一度に1人のユーザーしかログインできません。このため、ユーザーはアクティブなシーケンスラン中にアカウントからログアウトして、ランの早期終了を防ぐことはできません。
• リモートログイン（RDP、SSH、Telnetなど）は、ランの早期終了を回避するために、回避および/または無効化する必要があります（上記と同じ理由）。
• Local Run Managerモジュールを含むソフトウェアのインストールなど、特定の状況では管理者アカウントへのログインが求められます。
• 管理者のみがC:ドライブへの読み取り/書き込みアクセス権を持ち、管理者以外のユーザーは読み取り専用アクセス権を持ちます。

Local Run Manager

Local Run Managerは、MiniSeqシステム Suite Installer v2の一部としてv2にアップグレードされます。このLocal Run Managerリリースの新機能の詳細については、サポートウェブサイトのMiniSeqシステム Suiteリリースノートを参照してください。Local Run Manager v1を引き続き使用する必要がある場合、システムをMNCS v2にアップグレードすることはできません。

特徴

Local Run Manager v2にはいくつかの新機能があります。

• セキュリティ強化のための完全なHTTPSサポート
• イルミナプロアクティブとの統合による装置性能データの送信
• ファイルコピープロセスの改善
• ローカルマシンアカウントのサポート（Local Run Manager framework v2.4以降）

解析モジュールの互換性

Local Run Manager v2は、サポートウェブサイトからダウンロードできる最新のLocal Run Manager Analysis Modulesリリースと互換性があります。

レガシーデータの保持

MNCS v2の更新には、新しいハードドライブのインストールが含まれます。Local Run Managerデータを現在のドライブから新しいドライブに転送するには、v2のインストール前にローカルネットワークまたはクラウドにデータを保存し、新しいドライブに移動します。

リモートでランをセットアップする

BaseSpace Sequence Hub Prepタブを使用して遠隔でランをセットアップしたことがある場合は、Local Run Managerをこのタスクに使用することができます。詳細については、Local Run ManagerソフトウェアガイドのViewing Local Run Managerセクションを参照してください。

補足資料

• MiniSeqシステム Suiteリリースノート
• MiniSeqシステムサポートページ
• MiniSeqシステム製品ページ